黒色反戦連帯委員会 声明 ウクライナで闘うアナキストたちに支援カンパを!

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「おおさか総がかり行動 3・9緊急集会とパレード」にて


ロシア軍はウクライナ全土から撤退しろ!
ロシア・欧米・日本帝国主義はウクライナをめぐる争奪戦を止めよ!
世界のプロレタリアートはウクライナ・ロシアのプロレタリアートと団結して、侵略戦争を止めよう!
地球上から帝国主義、国家主義を一掃しよう!

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[オルガ・タラトゥタ・イニシアチブからのメモ:私たちは、ウクライナ軍に加わった人々への熱意を共有することなく、日本反戦黒連帯委員会の何人かの友人からの声明を発表しています。 (私たちが理解している生存の理由で)軍に加わった人々はアナキストとは見なされなくなったと私たちは信じています。]

黒色反戦連帯委員会 声明 ウクライナで闘うアナキストたちに支援カンパを!

1.ロシア帝国主義によるウクライナ侵略戦争についての我々の立場

 2022年2月24日、ロシア軍によるウクライナ軍事侵攻が始まった。我々は「大ロシア主義」を掲げるプーチンの侵略戦争を絶対に許してはならない。プーチンは、ウクライナを「兄弟国」と僭称し、ロシア系住民の多い2州の保護をこの戦争の根拠にしている。我々は近代以降、大日本帝国が、朝鮮や中国など自国居留民保護を名目に侵略戦争・植民地支配をしたことを想起せねばならない。
 我々はまた、ソ連崩壊後のEU、NATO、そしてアメリカ帝国主義、いわゆる「西側」の東方拡大政策を批判しなければならない。日本も、ウクライナ国軍に防弾チョッキとヘルメットを供与し、経済制裁に足並みを揃え、「西側」同盟国として参戦した。デモや抗議行動などで「可哀想なウクライナ、がんばれ」と「平和主義者」たちがウクライナ国旗を振りかざしている。
 我々は、ウクライナ祖国防衛戦争を支持、連帯しない。我々が連帯しなければならないのは、ウクライナの前線や後方で必死に闘うアナキストたちや労働者・人民であり、ロシアにおいて1万5千人の逮捕者を出しながら反戦デモに立ち上がった人民である。
 我々は、国家に対して自国敗北主義であり、反ファシズムの立場をとる。ロシアによるウクライナ侵略戦争を糾弾すると同時に国家間戦争に反対する。

2.ウクライナをめぐるアナキストたちの闘い

①ロシア軍に抵抗するアナキストたちが「レジスタンス委員会(RC)」を組織し、各々任務についている。

②ウクライナとベラルーシ、ロシアの脱走兵・難民・平和主義者への「連帯イニシアチブ(オルガ・タラトゥーラ)」。100年前にウクライナでアナキスト・ブラック・クロス(以降ABC)を設立したトルストイアン系のアナキストの名前を冠するこの組織は、「当局に逮捕されるだろうが、前線で殺されるよりはマシだ」というロシア軍海兵隊第155旅団の約220名の兵士が従軍を拒否したと報告している。

③ベラルーシやロシアのモスクワ、サンクトペテルブルクなどのABCとAITロシア支部。特にABCは、日露戦争敗北後の1905年革命、第一次世界大戦後の1917年革命を念頭とする自国敗北主義に立って、分析と情報発信を行い命がけで街頭で闘っている。

④ポーランド国境でアフリカ系労働者、学生難民を支援する「連帯作戦(OpeSol)」。

⑤「レジスタンス委員会」や難民、ウクライナ住民の生活、コミュニティの諸活動を後方支援するABCドレスデン。

⑥ウクライナやベラルーシ、ロシアのアナキストをオンラインで結んだ討論集会。

⑦他にCNT-AIT、IWA-AIT、ドイツFAU、ポーランドのアナ系グループ、シリアのクルディスタンのロジャバをはじめとした各組織の声明やデモなど、アナキストたちによる多種多様な闘争が展開されている。


 ほぼ拮抗した帝国主義間戦争においては自国敗北主義がアナキストの原則だが、ロシアによる侵略戦争に対して抵抗闘争を闘うこともアナキストの原則に合致する。その上で、ロシア革命期、白軍、赤軍、民族主義ブルジョワ軍、外国軍と四つ巴の敵と闘ったマフノ軍とその運動を継いだウクライナのアナキストたちを我々は断固として支持する。

3.今、何をなすべきか?

 我々がウクライナをめぐるアナキストたちとの闘いに連帯する目的は以下である。
 第一に、直接に軍事侵略をしているロシア軍に武装闘争で抵抗しつつ、ロシア軍から離反する兵士たちを生み出し、ロシアやベラルーシの反戦闘争と連帯し、ともにプーチン政権を弱体化させ打倒していくこと。
 第二に、米欧日帝国主義がウクライナを自らの陣営へと抱き込む野望を許さず、現地のアナキストたちがロシア軍を撃退した暁には、帝国主義国家に対する闘争をともに強化していくこと。
 第三に、ゼレンスキー政権がナショナリストの先兵として利用してきた極右や、欧米のネオナチをも包摂した軍事組織「アゾフ連隊」(現在はウクライナ国家親衛隊に統合)などとの闘争であり、内戦に突入した時、革命戦略を射程に入れた問題意識を共有することである。


 資金のカンパは窓口となっているドレスデンABCを通じて確実に「レジスタンス委員会」や「連帯作戦」へ渡っている。
 侵攻後の1ヶ月でその金額は17万ユーロ、日本円にして約2200万円になっている。彼・彼女たちに寄付された資金は防弾チョッキ、車両、医薬品、衣料や食料を含む生活必需品、テント、インフラ修復に使用されている。彼・彼女たちは、アナキスト義勇兵の参加を要請するとともに、寄付だけではなく、ウクライナ現地で闘う「レジスタンス委員会」や難民、住民コミュニティ活動を行っている「連帯作戦」を支援するため、SNSやホームページ、映像や取材、講演、討論会などの組織化を求めている。


 国家の下に「平和」を甘受している今だからこそ、我々は、ウクライナ現地で闘うアナキストたちと連帯しなければならない。そして全世界の労働者・人民と団結し、反戦闘争に立ち上がらなければならない。
 我々に今すぐできることは、資金のカンパだけだが、そのわずかな支援がウクライナで闘うアナキストたちの一助になればと思う。我々の力は小さく、弱いかもしれない。革命は死語になったかもしれない。しかし、ウクライナのアナキストたちは小さく弱い全存在をかけてロシア軍に抵抗し、革命をめざして闘っている!

 ウクライナで闘うアナキストたちに圧倒的な支援カンパを!
 全世界の労働者・人民とともに連帯の声を!
 さあ、次は我々の番だ!

黒色反戦連帯委員会 2022年4月11日 メーデーに向けて

連絡先 〒540-0038 
    大阪市中央区内淡路町1-3-11
    シティコープ上町402号 市民共同オフィスSORA 自由労働者連合気付
    呼出 06-7777-4935
    メールアドレス free_workers_federation@riseup.net

カンパ送り先 郵便振替口座:00960-6-145783
       口座名称:自由労働者連合
            (備考欄に「黒色反戦連帯委員会」と明記下さい)